はじめての3アマ

@HAM RADIO_







3アマはとにかく簡単なのだ。4アマを持っていて3アマをとらないのはクソ野郎だ。こんな簡単なものに手を出さずにはいられない、4アマを受けるなら3アマを受けろってんだ、クソ野郎! ちなみに俺はいままでただの4アマだったので、上級者というわけではない。その俺が、どのようなことを調べ、どう判断してどのように学習したか、の参考にして欲しい。

電信のメリット

3アマの学習法

学科

学科だけなら死ぬほど簡単。4アマよりはるかに簡単。漢字が読めればオッケー。初級アマチュア無線の試験はとにかく暗記だと言われるが、3アマは覚える問題が4アマよりはるかに少ないのだ。「3アマの試験範囲は、4アマ+電信関係の問題」という前口上に騙されてはいけない。実際には4アマの問題集などやる必要はない。本屋に行って見てみれば、3アマの問題集の厚さは4アマの半分くらいしかない。新規問題もここ数年出ていないらしいし、計算問題も数値そのままで出題される。この実質100ページほどの問題集の問題と答えを覚えれば満点が取れる。当然、計算問題は自分で計算してみて納得したほうが暗記もしやすいので、できればそのほうがよい。法規は、問題数はやたら多いように感じるが、実は文面が違うだけで、問うている内容はかなり少ない。意味を理解して問題を分類すれば、学習する内容はめちゃくちゃに少なくてすむ。どうせアマチュア無線はいま下火なのだ。無理やり難しくして人口を減らすことなんてしないはずだ。試験では、無線工学14問、電波法規14問が出題されるのだが、なんとそれぞれ6問まで間違ってもオッケー!! これで受からないはずがないのだ。ちなみにお勧め問題集は、CQ出版社の「第3級ハム解説つき問題集。」これ一冊だけでよい。奥付を見てできるだけ新しいのを買うこと。

※余談だが、あくまで簡便な手段として暗記学習を紹介するのであって、推奨しているわけではない。

電気通信術

モールスと聞くとたいていの人が気後れするが、それは昔の話。昔はカセットテープに吹き込んだり、二人一組でやるとかしないといけなかったが、いまではWindows用の練習ソフトでかなり効率的に学習できる。あとは筋肉バカのごとく毎日練習するだけだ。頭なんて使う必要はない。ただひたすら身体に覚えこませろ。ちなみに、練習とは受信練習のことである。念のため。

CWの覚え方

符号は5つごとに覚えよう。素直に、アルファベットの最初から、ABCDE、次の日にFGHIJ、その次の日にKLMNO・・・とやっていけばよい。E(短点一つ)とかT(長点一つ)などの簡単な符号から、とか、左右反対の符号をペアで覚えていくという方法もある。が、混乱するという話もあるので、素直にABC順でよい。もちろん、練習には後述のPCソフトを使う。もうすでに知っていると思うが、単語カードなどに符号を書いて目で見て覚えるのは絶対にしてはいけない。音のリズムを直接文字に結び付けて覚えること。俺の場合は、はじめ単語カードに書いて覚えようとしたが、一向に効率が上がらないので、合調法で覚えた。音感のみだとあやふやで勘違いも出てくるが、記憶になる手がかりがあるというのは、初心者にとって非常にありがたい。合調法というと顔をしかめる輩も多いと思うが、スピードを上げれば自然とセリフなど意識しなくなってしまう。電信の学習方法にはいろいろな考え方、メリット、デメリットがあるので、後述のサイトをよく見ておくとよい。

符号を紙に書いて覚えると、符合を聞いてから思い出すまでに、聴覚(符号そのもの)→視覚(図形)という変換作業を頭の中で行わねばならない。これが上達の大きな障害となる。合調法とは、A ・− をAnnyやAlley、B −・・・ をBeatlesなどのように、リズムと頭文字をあわせた語呂合わせで覚える方法である。これだと聴覚→聴覚への変換なので、聴覚→視覚より効率が良い。紙に書いたり合調法で覚えると、上達に限界があるといわれているが、ある程度上達すると覚えた方法なんて関係なくなる、という人もいる。


CW練習ソフト

Windows用でたくさんあるが、実用レベルなのは次の二つ。

モールスマスター

符号のランダム発生と、テキスト読み込み発生機能がある。特徴は、発生させる符号を5つごとに選択でき、段階的に覚えることができるようになっていること。今日はABCDE、次の日はFGHIJ、その次の日はABCDEFGHIJ、というような操作が簡単にできる。

CWTW

高機能CW練習ソフト。ランダム発生と、テキスト読み込み機能がメインだが、テキストの中の単語をランダムに発生、テキストの中の1文字をランダムに発生させることができる。データファイルを編集することにより、苦手な符号を集中的に練習したり、単語をランダムに発生させたりなど、より実践的な練習ができる。有料版は送信練習ができる。







気楽にいこう

実際の試験

俺の場合は、だだっぴろい教室に30人弱の受験生。無愛想な職員と、バイトらしきアシスタント。試験場には15分前には着席しておくこと。受験票に書いてある時刻は、あくまで試験そのものの開始時刻であり、その前に説明があるので、早めに入室しないといけないのだ。最初に簡単な説明があり、電気通信術の試験から始まる。噂には聞いていたが、室内の反響と音質がかなり悪い。試験官は、音をでかくすれば聞こえやすいのだろうと、音量を上げまくるので、さらにたちが悪い。仮にも無線技士の集まりなのだから、もうちょっとなんとかしてほしい。スピードは、CWTWの一分間25字より少し速く感じた。俺は念のためシャーペンではなく鉛筆を使ったが、この遅さではさほど関係ないと思う。実際、気にせずシャーペンを使っている奴もいた。すぐあとに学科の試験がある。30分後に退出可能。試験会場前で、従免の申請書を販売しているので、忘れずに買うこと。実は、従免の申請書はここでしか買えないので要注意。郵便番号が5桁のとんでもなく古いものを渡されるが、おそらく昔に印刷したものが余りまくっているのだろう。問い合わせてもそのまま使えといわれる。合否の発表まで2週間との説明だったが、きっかり一週間で通知が来た。







電信の学習方法については、ここが参考になる。

JARL A1 CLUB

http://www5b.biglobe.ne.jp/~a1c/index.html

CWに関する、決定版とも言えるサイト。電信に感心のある者はすべて、かならず一度は目を通しておくこと。ここでは、数々の学習方法を踏まえ、はじめから速い速度で、音感のみによる、ある意味正統的な学習方法を推奨している。理想的な学習プログラムをこのサイト内で体験できる。

無線電信の巧みと技

http://isweb9.infoseek.co.jp/art/a1_club/Art&Skill/Art&Skill.htm

電信の学習方法にはどのようなものがあり、それぞれどのような意味を持っているかを知ることができる。